公的資金投入
マイケル流 りそな銀行公的資金投入で思った事。
あっという間に日本へ戻り数週間。その間に、りそな銀行への公的資金投入をもって実質的に、りそなは国有化してしまった感が否めない。公的資金と言うと我々に関係ないように聞こえるが、換言すれば国民の税金から算出されているわけだからあなたのお金の一部が使われている訳だ。マイケルは、銀行を助ける政府の判断に良い悪いを言うつもりはない。本来銀行ビジネスは利益性の高いもののはずだ。日本において金融システムをここ数年揺るがしてきたのは、社会に現存する隠ぺい体質。粉飾決算後に倒産した銀行があったことも記憶に新しいと思う。まだ無くすには程遠い山済みの不良債権。今回の経緯に関しては、金融はマイケルの専門外なのであくまでパンピーの立場。(つまり経済はど素人の一般People)の立場で思ったことを書かせてもらう。
今回の対策が焼け石に水政策にではないことを切に願いたい。ただ日銀の既に数多く打ってきた緩和策、国債発行などもまだ公共投資を根幹に置いた日本の政策(に見えてしまう。マイケルが勉強不足なのかもしれないけど。)の中で一向にデフレ回復の兆候もないまま、時だけが過ぎている感を抱く。それは友人の海外投資家たちも同じ懸念を持っている。戦後先進国でこれだけ大幅で長期的デフレを経験した国はわが国だけではないか?
マイケルが他の日本国民と共に小泉首相に期待したのは、行政改革だったはず。
銀行の国有化でもなければ、精神的、物理的な自由主義国家をささえる経済的社会主義国家ではない!本来、政官行が実質的オーナーの金融機関が自由資本主義国家と言えるのか?今こそ半世紀、つまり2050年を見据えた国家的戦略を考え直す時ではないか。どうも臭いものに蓋、目先路線、今と言う時のコモンセンス上のT.P.Oの見誤りが未だに公共投資を中心に動いているこの国を見る時、痛感するのである。
SONYの故森田会長が、アメリカのニュース番組に生出演しているのを見てた時印象に残る言葉があった。「金は、企業としても個人としても欲しい。ただし、金は企業にとっても個人にとっても本来は必要なものであって欲しいものであってはならない。私は、ものを作り続けたい。良いプロジェクトは、新たな市場を開拓し映画一つ取ってもその見方自体、つまりライフスタイルも変えてしまう。結果欲しかったお金は物創りについて来る。」(大意)流暢でないけど、どこかのお父さんも大統領だったテキサス州出身の大統領より説得力ある英語で答えていらした。故森田会長のお言葉に、今日の経済問題を解決する鍵があると思う。経済連会長の椅子を前に倒れられたMr. Japanを惜しむのは僕だけではないだろう。とにかく会長の言われている中にある経済の基本に帰ろう。需要と供給のバランスに。21世紀の今日決して物とは箱物だけではない。各種サービス関連職種。ソフト開発で権利ビジネスをもっと盛んにしていくこと。そういう意味では、マイケル関わっているエンタテインメント産業も海外においても2次使用、3次使用まで考えた作品作りをしなければいけない。日本のアニメなんかその例。もしかすると、練馬区、文京区(その周辺はアニメ制作会社密集)あたりが日本を変えていくのか?20世紀に汚した環境をバイオテクノロジーなどの基礎研究も活用し、土壌をきれいにすることや、ブラジルなど南半球に大掛かりな林業を起こし、近年まで木の家に住んでた日本人の住まいを時間をかけ都市近郊地区開発の一環としてしゃれていて、環境ホルモンをあまり出さないログハウスタウンに変えていく。はげ山は許さない。NZあたりの原野でも英国人19世紀に開発した時に作られた隙間が沢山ある。その傍ら反面で都市機能を超超超高層化&大型化。今雑居ビルのあるところの土壌をきれいにして後緑地化。公園利用等で都会の緑地帯は酸素の工場。またカプセルホテルなんかを思いついた日本人の知恵を上手くプレゼンしていけば、厳しい宇宙環境、例えば火星などの今世紀後半の移住計画には、日本の建築産業、デザイン等の企業への投資も集まるだろうし。その時には、東京などの汚れた土壌と水を将来取り戻す時に得た技術は、流用出来るもの出て来るだろうし。
(この土壌をきれいにする技術が実際あるらしいことは噂で知っている。地表に溜まった有害物質を、ある薬品とともに徐々に地下のマグマ付近まで?沈ませてしまうことの研究が行われているらしい。)
とまあ、最初は経済の話でオジサンチックだったけど本質的にポゼティブ思考のマイケルは、未来を考えると創造力が豊かになり少年のようになってしまう。ここで言いたかったのは、上記は僕の想像の世界かもしれないけど日本には蓄積されている基礎研究が沢山あるはず。80年代リサーチ&ディベロップメント企業投資比率は、ボーナスばっかり気にしているアメリカ大企業の役員からすると世界で一番高くR&Dに回っていたはず?それらは、モディファイすれば使えるものもあると思うし、人間を日本の資源と考えるならば、教育にも生き金が使えると思う。ただしサービス業を中心に活性化を考える際、一つだけ死守しなければならない日本の牙城は日本の今日の発展を支えてくださった町工場の職人さんたち。この人たちは世界の宝。皆が当たり前に使っている携帯電話一つ取ってもこの精密さを持った日本の伝統とも言える職人魂がなければここまで小さくならなかったろう。国の内外を問わず彼らに活躍の場を与えられるエージェント業務なんかも面白い。
とにかく、ここ最近のここまで利子が安くなっても民間に金が動かない中で物価向上つまりインフレ傾向にシフトするのは無理。勿論不良債権が企業へ金を流すのに動脈硬化の要因になっているのでその対策は必要だが、同時進行で政府はもっと民間に金が(民間も20世紀後半型経済、社会構造から脱皮した次世代の枠組み自体変えてしまうような国家的プロジェクトを作らなければいけないが。)流れる傾向性を加速していく政策を打ち出して欲しい。T.P.O(時、場所、状況)が変わってきているとは言え、需要と供給と言う大原則は変わっていない。今こそ民が主で国を動かす時。そういった意味で、横浜市長が着手しているプロジェクトにマイケルの期待は大である。内容は、ここでは長くなるので省略するが興味があればネットででも情報提供していると思うので見てください。もしかすると横浜市は従来の役所にあったところの、予算の配分が各部署の力を決めて行く流れから脱皮出来るかも。横浜からの熱い風を期待しましょう。マイケル
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>> DATE :: 2003/05/26 Mon
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